「作品の検証」~人に伝わるポートフォリオVOL.8

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作品の検証

 

 

構想からコンセプトを導き、リサーチを重ねるところ始まった作品制作は、

いよいよ縫製も終わり、ようやく完成です。

容易な道のりではなかったはず。

感激もひとしおだと思いますが、あと一歩、最後の作業に入りましょう。

 

○客観的に観察し、検討する

デザイナーとアーティストの違いは、客観的な視点を持つかどうかにあると思います。

アーティストはあくまで自分の個性である「主観」に基づいて作品を作りますが、

プロのデザイナーには主観と客観の両方の視点が要求されます。

デザイン時においてはコストへの客観性、サンプル検討時では技術的な問題への客観性など、

さまざまなタイミングで主観と客観の双方を天秤にかけながら判断しなければなりません。

まずは全体的なシルエットやバランスを見ましょう。

次にディテールや付属品、縫製テクニックに関してと、細かな部分を検討していきます。

全体を見てから細部を見る要領です。初めから細部ばかり見てしまうと、

全体が見られなくなるので気をつけましょう。全体を見るときは、少し離れたところから作品を見ることがコツです。

実際に作品を眺めているとよくできた部分だけでなく、

悪い部分にも目がいくことでしょう。

客観的にとは「素直に」という言葉にも置き換えられます。

ここは事実を受け止めましょう。

また、判断に迷ったときは友人からの意見を聞くことも必要です。

自分では気づくことができない指摘やアイデアが得られるからです。

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○結果から原因と改善策を読み取る

良いこと、悪いこと、すべての結果には必ず原因が存在します。

作品の出来栄えを見て、不出来な点が見つかったら、その原因はどこにあるのか、

デザインやパターン、縫製といった各項目について原因を分析しましょう。

自分なりに分析を終えたら改善策を検討します。

もし可能であれば、この時点でも作品に修正を加えます。

 

○作品を撮影する

最後は写真撮影です。

ボディに着せて撮影するよりも、実際に人が着用したほうがデザインイメージは伝わりやすくなります。

プロのモデルに頼むと費用がかかるので誰か友人にお願いするのも手です。

モデルにはコンセプトや服の良さといった、表現するべき点をきちんと踏まえて表現してくれる人を選びます。

モデル選びと同時に考えるといいのは、撮影場所やモデルのヘアーメーク、ポージングなどでしょうか。

作品を細部まできちんと見せたいのなら室内で撮るほうがベターです。

反対に自然な光と空気感がほしいと思うならば外での撮影になります。

写真は前後左右のスタイルを撮っておきます。

これでポートフォリオを作るための材料がそろいました。

次はいよいよポートフォリオの制作に入りましょう。

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