「はじめに」~人に伝わるポートフォリオVOL.1
人に伝わるポートフォリオ~専門家チームブログVOL.1
専門家チームの坂爪(さかつめ)です。
FC-Linkの中で皆さまからのキャリア相談に日々対応させて頂いています。
それが少しでも役に立つことができて大変嬉しく思っています。
就職活動は、「自己分析」「企業研究」「履歴書対策」「面接対策」などやらなくてはならない事がたくさんあります。
その中で一番大切なものは何でしょう。
いやそれより共通のスタンスは何でしょうと考えた方がいいかな。
それは「人に伝える」ということです。
そこで「人に伝える」=「ポートフォリオ」と紐づけて、
「ポートフォリオ」を題材にしたブログをしばらく定期的に発信していこうと思います。
デザイナー職に限らず、パタンナーでも販売職でも、またプレスはもちろん、
どんな職種を目指す方でも一度「ポートフォリオ」を作成してみてください。
「人に伝える」ということを意識してほしいのです。
私が長年、文化服装学院の学生たちの就職指導をおこなってきて、一つの結論を得たのがここです。
最初からいきなり履歴書、職務経歴書を書くという、つまり文章からどっぷり入るより、
視覚的な要素から入った方が学生達の就職活動には効果的だったのです。
皆さんの感性は宝です。これを押し殺して嫌々美しい文章を書こうとしても駄目なのです。
まずは自分の感性を形にして、人に伝えられるようになることが大事です。
文字は後からついてきます。
まずは出発点となる「きっかけ」を見つける必要があります。
今自分が気になるモノやコトを探すことから始めていきましょう。
○気になるモノやコトを探す
国内外の社会情勢や起こった出来事、音楽、映画、芸術、小説、デザインなど、
皆さんが気になるコトやモノは何でしょうか。見たり、聞いたり、読んだりといった、
個人的な身の回りの出来事や体験したことの中から「きっかけ」は見つかるはずです。
うれしい、楽しいといったポジティブな感情だけでなく、
辛い、苦しいといったネガティブな感情でもかまいません。
○気になった理由を考える
その気になるコトやモノが見つかったら「なぜ気になったのだろう?」と自問してみます。
自分自身の心の内と向き合うので、初めは難しく感じるかもしれません。
でもくじけずに「なぜだろう」と自問していきます。
たとえば、ある1枚の絵を見て「すごい」と感じた気持には、
普段自分で気づかなかった別の理由が存在するかもしれません。
そこに自分が表現したい「きっかけ」が隠れているはずです。
たとえばここに一枚のイラストがあります。David Foldvariの作品です。
A君はこのイラストに強く惹かれました。その理由を考えると「本質、衝動」です。
さらにその先の感情を探っていくと、日ごろ、自分でも気づかなかった「変身願望」に気づいたのです。
どちらかというとおとなしいタイプのA君が日ごろ、自分でも気づかなかったこの感情の発見に驚きました。
「変身」など考えたこともなかったからです。
こうして現在のA君の心の奥深くにある本音「変身」というキーワードが発見されました。
A君は「変身したい」という気持ちを自分を表現する「きっかけ」にしようと決意しました。
皆さんも気になるコトやモノの背景にある、今現在の自分の感情と向き合ってください。
きっと思いがけない発見があるはずです。
A君がここからどういう風にポートフォリオを作成していくか、それは次回をお楽しみに!
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さて私、坂爪は皆さまからの就職相談に応じています。
ポートフォリオはもちろん、履歴書の添削(PDFで送受信)も随時おこなっていますので、遠慮なくメールください。
また、企業の皆さまには、そうやって知り合った優秀な方々をご紹介しておりますので、
なかなか良い方を採用できずお困りの会社様も是非ご連絡ください。
私のプロフィール(恥ずかしながら顔写真も!)こちらに掲載されていますので見てくださいね!笑