「コントラスト(対比)前編」~人に伝わるポートフォリオVOL.14前編

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コントラスト(対比)

 

 

コントラストは、紙面をわかりやすく、

魅力的に仕上げるために欠かすことのできない、とても重要なデザイン手法の1つです。

○さまざまなコントラスト

コントラストとは、ある要素と別の要素を「対比」させるデザイン手法です。

コントラストをつける方法は次のようにさまざまです。

・大きい文字と小さい文字の対比(図1)
・写真や図版と文章の対比(図2)
・色の対比(図3)
・密度の高い部分と余白の対比(図4)

デザインでは、こういった対比を「強調したい内容」と「そうでない内容」を区別するために利用します。

要素の内容や目的に応じて各要素を適切に対比させると、

それらの紙面上での役割が明確になるため、

メリハリがつき、読み手に情報を正しく伝えられるようになります。

また、紙面の見栄えも格段に良くなります。

図1 文字の大きさで対比させることで、紙面にメリハリをつけた例です。
画像1

図2 写真や図版で見せる部分と、文章を対比させて、メリハリをつけた例です。
画像2

図3 配色効果で対比させた例です。
画像3

図4 余白が多く、ゆったりとした場所と、情報量の多い密度の高い場所を対比させた例です。
画像4

○コントラストをつける方法

コントラストをつける際のポイントは

「強調したい要素を明確にする」と、「しっかりと違いをつける」の2点です。

あれもこれも強調してしまっては、

結果的にコントラストが弱まってしまいます。

また、「AとBはどちらかといえばBのほうが大きい」といったあいまいな違いでは効果はありません。

「Bのほうが、Aより明らかに大きい」と感じられる程度に差をつけてください。

明確な違いをつけると紙面にメリハリがつきますし、

情報も理解しやすくなります。

コントラストが適切に表現できていない紙面からは、

制作者の意図を汲み取ることはできません。

それどころか、単なるズレやミスだと受け取られてしまうことすらあります。

○コントラストの設定例

コントラストのわかりやすい例を用意しました。

以下の資料を見てください。

上の例ではコントラストが弱いため読みづらく、見た目も良くありません。

下の例は明解なコントラストをつけた例です。

「タイトル」「見出し」などに明確な違い(コントラスト)をつけることで、

内容を読まなくても、一目で情報の役割を認識できますし、見栄えも良くなっています。

BAD・・・
コントラストがついていないため、読みづらく、見た目も悪い仕上がりなっています。

画像5

GOOD・・・
とてもシンプルなデザインですが、コントラストがついているため、一目見ただけで各要素の役割を理解できます。

画像6

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