「グリッドの基礎知識」~人に伝わるポートフォリオVOL.11

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グリッドの基礎知識

 

 

 

グリッドを利用すると、そのガイドに沿って要素を配置していくだけで、

整然とした紙面を制作できます。

グリッドは制作において必要不可欠な優れたシステムです。

 

○グリッドとグリッドシステム

グリッドとは、紙面の縦横に等間隔で配置される格子状のガイドです。

グリッドを用いたレイアウトの手法のことを「グリッドシステム」といいます。

グリッドシステムは、20世紀のヨーロッパで生まれた、

モダングラフィックデザインを代表するデザイン手法の1つです。

グリッドシステムでは、基本となる矩形のグリッドを1つの単位として考え、

その組み合わせで紙面を構成します。

そして、グリッドに沿って各要素を配置していくと、

まとまりのある、整然とした美しいレイアウトを実現できます。

これが、グリッドを利用することの最大のメリットです。

 

○グリツトのもう1つのメリット

グリッドの使用にはもう1つメリットがあります。

事前にグリッドを作成しておけば、それが配置する要素の基準となるため、

グリッドがない場合と比べ、レイアウト作業が格段に容易になります。

そのため、特に文章量の多い資料や、

雑誌や書籍のような紙面を制作する際にグリッドを利用すると、

迅速に、迷うことなくある程度美しい紙面を制作できます。

また、複数ページあるレイアウトの場合は、

全体の統一感を維持することも可能となります。

ただし、すべてのページをまったく同じレイアウトで構成すると、

読み手に単調で退屈な印象を与えてしまうことがあるので注意が必要です。

同じグリッドでもそのレイアウトパターンは無数に考えられますので、

次ページの具体例を参考に、いろいろなデザインの引き出しを用意しておいてください。

同一グリッドを用いながらも、レイアウトパターンを変えることができれば、

全体の統一感と、ページごとの独自性の両方を一度に実現することが可能です。

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グリッドを大きくするとグリッドの数が少なくなるため、

各要素の位置がある程度固定されます。その結果、全体的に整って見えますが、

反面、自由度が低くなるため、配置のバリエーションが限定されます。

 

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グリッドを小さくするとグリッドの数が多くなるため、

全体の整然さはやや損なわれますが、

さまざまなレイアウトパターンを実現できるため、

レイアウトの自由度は高くなります。

 

○レイアウトのバリエーション

グリッドを細かい間隔で作成するか、大きい間隔で作成するかで、

実現ができるレイアウトのバリエーションの数は変わりますが、

どのようなグリッドであっても、意外とたくさんのバリエーションを検討することが可能です。

グリッドシステムというと、1つのグリッドにデザイン要素を押し込める、

自由度の低い退屈なレイアウトになると思われがちですが、

そのようなことはありません。

下図は、同一のグリッドシステムを用いたレイアウトのバリエーション例です。

これはほんの一例ですが、仕上がりを見ていただければ、

いろいろなレイアウトを検討できることを理解していただけると思います。

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同じグリッドを用いても、上図のように

さまざまなバリエーションのレイアウトを検討できます。

なお、グリッドの間隔はみなさんが独自に決めていくものですが、

一般的な参考値としては、A4サイズ縦の場合は縦3~12段、横3~7段程度です。

また、お気に入りのデザインに定規をあてて、

どのようなグリッドが設定されているのか研究することも有益です。

さまざまな紙面が一定の法則で揃えられていることに気づくと思います。

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