「トリミングで情報を的確に伝える」~人に伝わるポートフォリオVOL.21
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同じ写真であっても、その部分をトリミングする(切り取る)かで、
与える印象や伝わる情報は変わります。
デザインの内容や目的に合ったトリミングを考えることが重要です。
○トリミングで変わる「写真の役割」
プロのフォトグラファーが撮影した写真は、
トリミング(写真の一部を切り取る)を行わずに使用するのが一般的ですが、
デザインでは写真も「読み手に伝える情報」の一部として扱いながらレイアウトをすることが基本であるため、
必要に応じてトリミングする場合があります。
トリミングとは、写真の不要な部分を削除したり、写真に含まれる情報を整理する作業のことです。
同じ写真であっても、トリミング次第で読み手に与える印象は大きく変わります。
そのため、デザイン制作時は、制作物の内容や目的に応じて、
写真のどの部分に焦点を置くかを決めたうえで、
適切にトリミングすることが求められます。
○トリミングをする前に
写真をどのようにトリミングするかを考える際は、
事前に「この制作物で読み手に伝えたい内容は何か」(目的)を、
十分に理解しておくことが必要です。
コピーや本文、キャプションなどの原稿がある場合は、
まずその内容を確認し、理解しておきましょう。
場合によっては、写真全体ではなく、
訴求したい部分だけに焦点を絞ってレイアウトするほうが効果的な場合もあります。
上図のどちらの写真の方が「トマトのおいしさ」が伝わるでしょうか。
上の写真にはトマト以外の情報が入り込んでいます。
それに対して、下の写真ではトリミングすることでトマト以外の情報を削除しています。
下の写真のほうが、文章の内容と合っている印象があります。
○トリミングによる空間演出
被写体を写真の中心からずらしてトリミングすることで、
空間に意味を持たせることができます。
例えば、人物が横を向いた写真のように、
被写体に方向性がある場合は、
被写体の視線の先に空間を設けることで「未来」を思い描いている印象を与えることができます。
逆に背後に空間を設けることで「過去」を思い出しているような印象を与えることができます。
参考例を用意しましたので、実際に見比べてください。
視線の先に空間を設けると空間に広がりが生まれます。
前へ踏み出す感じや、前向きな印象になります。
背後に空間を設けると、視線の先に広がりがなくなります。
何かを思い返すような印象になります。
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