「コンセプト」~人に伝わるポートフォリオVOL.3
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コンセプトはデザインするための根幹となり、ガイドラインともなりますので、
その役割は重大です。
しっかりと見つけ出しましょう。
自分が表現したい世界観を具体化させるためのメッセージを見つけ、
そこからコンセプトとなる言葉を導き出します。
A君を例に、構想からコンセプトを導くプロセスを説明します。
○構想の解釈を広げ、発展させる
構想として掲げた言葉から、似たような意味で違う言葉に置き換えて連想していきます。
A君の場合は「閉ざされた人々の解放」が構想です。
このままでは抽象的なので「閉ざされた人々→殻に閉じこもる」というように連想し、
A君は「ストレスに満ちた日常生活を送る女性労働者」「死んだように殻に閉じこもる」などのキーワードから、
蛹(さなぎ)を連想しました。
そして蛹(さなぎ)も含め蝶の生態や種類を調べることにしました。
それらの地道な作業が、コンセプトの発見に近づくのです。
○明快な言葉に絞り込む
具体的なコンセプトにふさわしい言葉を見つけ出します。
興味深いことに、明快なコンセプトは、動画として脳内を駆けめぐります。
言葉に命が宿ったかのように、デザインを決めるための要素、
たとえばシルエットやディテール、素材、柄、色などまでが自然とイメージされ、
やがて一つながりの映像として浮かび上がるのです。
A君は「変身」「閉ざされた人々の解放」から、殻を突き破って羽ばたく姿、
まさに硬い蛹(さなぎ)から蝶になる姿が映像として浮かび上がりました。
コンセプトはエコロジオン(羽化)に決定です。
いかがですか、以上がコンセプトを導くまでの、基本的で、大まかな流れです。
A君はこれでいよいよ次のステップへと進むことができるのです。
装苑ONLINEから抜粋したポートフォリオ(イメージ→コンセプト発見の部分)を少しだけ抜き出してみました。
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