「リサーチ」~人に伝わるポートフォリオVOL.4

VOL.1 人に伝わるポートフォリオ ~専門家チームブログ はこちら

リサーチ

 

 

○リサーチの目的

「きっかけ」から「構想」を描き、発見したコンセプトをスタートラインとして、ポートフォリオ制作は始まります。

すべてのものは何かしらのコンセプトを持っています。

適切なコンセプトはイメージを動画のように展開させていけますが、まだその細部はぼやけていると思います。

より鮮明な画像にするためには、さらに繊細なリサーチを重ね、

コンセプトを骨太なストーリーへと昇華させる必要があります。

リサーチをすることで今まで知らなかった知識が増え、これからのアイディアの源になるような情報もたくさん得られます。

その結果、コンセプトは太い幹のようになり、ストーリーは枝分かれしていきます。

 

○リサーチが「ひらめき」を生む

リサーチのメリットは、「ひらめき」を生むことです。

デザインすることは、感覚の産物と考えられがちですが、実は知識によって生まれるものです。

情報収集を通して様々なことを勉強すると、デザインが上手になります。

つまり、新たな知識が今までの知識とともに再編集されて、新たな「ひらめき」が生まれるわけです。

実際にリサーチを進めていくと、次々と発想して「ひらめき」からアイディアが膨らんでいくことを実感するでしょう。

 

○リサーチソース(情報収集の方法)を選ぶ

情報源としては、インターネットや図書館、美術館だけでなく、ストリートも考えられます。

書籍、美術品、建築物だけでなく、映像や音楽もあり、つまり身の回りの至る所にデザインソースはあるのです。

その中でいったいどこから、どのように情報を得るのか。

その選択そのものがデザイナーの個性であります。

自分の立てたコンセプトに合わせて情報源を選択しましょう。

どの情報源を選ぶにせよ、最終的な目的は、自分のコンセプトを独創的なストーリーに仕立てることです。

そのためには、楽しみながら、そして興味と熱意を持ってリサーチすることが大切です。

 

インターネットから:便利だけど落とし穴もある

情報源として利用頻度が高いのはインターネットでしょう。

検索エンジンを使えば、世界中の情報や過去の情報にも瞬時にアクセスできます。

リサーチの最も手軽な手段といえます。

ただ便利な半面、得られた情報が一般的で新鮮さに欠けていたりします。

また、出てきた情報だけで満足してしまうと、広がりのないケースになりがちですので気をつけましょう。

孫引き(まごびき)という言葉があります。

情報を原典から直接得るのではなく、原典から他の本に引用されたものを、そのまま信じて使うことをいいます。

引用された文章に間違いがなければいいのですが、そうでないこともあるので、注意が必要です。

 

図書館から:思わぬ情報に遭遇する

次によく利用されるのは図書館でしょう。

専門的な蔵書が多い図書館なら、さらに利用価値が高いといえます。

図書館の利点には、本を探しながら偶然に見つかる情報もあります。

コンセプトについて調べていくうちに、その周辺の情報まで知ることができます。

そこで、予定していたコンセプトよりも面白いテーマが見つかるなんてことも珍しくはありません。

 

ストリートから:エネルギーと時代の空気を読み取る

ストリートからも面白い情報が得られます。

メークからスタイリングまで、自分の個性をアピールするファッション感度の高い若者が集まる場所に行ってみましょう。

また、すぐには行けない場合でも、各メデイアから多くのストリートスナップなどを集めてみましょう。

街から発生したトレンドや新しい時代の空気を読み取ることができます。

 

*おまけ

アントワープ王立芸術アカデミー卒業、坂部三樹郎さんのポートフォリオ。(一部のみ)(装苑ONLINEより)

画像① 画像② 画像③ 画像④

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さて私、坂爪は皆さまからの就職相談に応じています。

ポートフォリオはもちろん、履歴書の添削(PDFで送受信)も随時おこなっていますので、遠慮なくメールください。

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なかなか良い方を採用できずお困りの会社様も是非ご連絡ください。

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