企業研究

「転職活動には、企業研究が大切だ」。よく耳にする言葉です。

先日、問い合わせのあった方からのメールも、ファッションキャリアリンク内に「何となく興味のある企業」は何社かあるのだけれど「その会社のことがよくわからない」という相談でした。たまたま、そこは私がよく知っている会社だったので、私なりの印象を伝え、その会社についてどう調べ、自分ならどういった領域で、どういった取り組みをしたいorできるのか、ということを訴える方法を助言させて頂きました。

そこで彼女は、その会社の情報を片っ端から集め、特に当該企業のメッセージ・最近のビジネス動向等については、ネットや関連書籍を使って徹底的に調べ、その上で例えば御社が手がけておられる○○ビジネスの領域については、今後こういった展開をすれば更に発展すると思う、そのために自分はこういうことをして行きたい/できる、というように自分なりのビジョンのようなものをいくつも用意して、面接に臨んだそうです。

結果は、見事に合格。後で聞いた話ですが、面接担当者は、真剣に企業研究をして面接に臨んでいる彼女の姿勢がそのまま、仕事に対して真摯に打ち込んでいる彼女の姿とオーバーラップしたそうです。また将来、企画面での戦力化もイメージしたとか。もちろんこれら企業研究は面接だけでなく、職務経歴書の作成・自己PRの作成等、幅広い領域に活かすことができます。まさに企業研究なくして採用なし、と言っても決して過言ではないかもしれません。

その会社に入りたい、という意思の源がどこからきたものなのかは、人それぞれだと思いますが、それら意思決定をするに至った背景には、必ず何かしらの情報があったはずです。企業研究には、自分が接してきたそれら「志望意思を決定付けるに至った情報の検証」という側面もあります。そこで再度、これまで接してきた当該企業に関する情報の精度・信頼性を確認できれば、より自身の選択に自身が持てる=雑念無く打ち込める、ということになります。